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中高年の「ひきこもり」 その実態は

制作: tvk報道部

(柳田)先月末、川崎市多摩区で小学生など20人が刃物で襲われ2人の尊い命が奪われた事件。容疑者の51歳の男は「ひきこもり」の状態にあったと言われています。

(青木)この事件をきっかけに関心が高まっているのが「中高年のひきこもり」。取材した二本木キャスターです。

(二本木)これまであまり耳にしなかった言葉ですが、県内でもひきこもりの状態にある人を抱える家族などから不安の声が広まっているようです。中高年のひきこもりの実態と支援について専門家に伺ってきました。

こう話すのはNPO法人・遊悠楽舎の明石紀久男代表です。県内でこれまで20年にわたりひきこもっている状態の人やその家族を支援してきました。

内閣府がことし3月に発表した調査では、40歳から64歳のいわゆる「中高年」でひきこもっている状態にある人は61万3000人と推計。15歳から39歳までの推計を7万人も上回っています。中高年のひきこもりの状態になったきっかけで一番多かったのは「退職したこと」であることも分かりました。

さらに、ひきこもっている期間は5年以上と答えた人が半数以上を占め、若い世代よりも抜け出しずらい現状も浮き彫りになりました。

ひきこもっている状態にある人は若者から中高年までを合わせると全国に推計100万人以上。私たちはどのように向き合い、受け止めていったらいいのでしょうか?

(柳田)私の周りにも引きこもった状態にある人がいるんですが決して他人事ではないですよね。行政などの支援は進んでいるのでしょうか。

(二本木)問題が深刻化する中で、明石代表は行政の対応も少しずつ改善していると話していました。例えば、ひきこもりの状態にある人を支援する生活困窮者自立支援制度が2015年にできました。これまでは若者を中心に相談に応じていましたが県内の自治体などでは年齢を問わずすべての人の相談を受けるよう変わってきたようです。一方で、県の調査も最近始まったばかりでまだまだ道半ばだと感じているようでした。

(青木)VTRにもありましたが中高年のひきこもりは推計で61万3000人、ものすごい数ですよね。

(二本木)明石代表はこの数字についても推計でしかなく実際はまだ多いだろうということなんです。

(柳田)気になるのが精神的な病気を抱えているケースもあるんでしょうか。

(二本木)ひきこもり自体は病気ではないんですが、その人の症状によっては医療機関の受診が必要になるケースもあるそうです。ひきこもりの状態にある人やその家族は家族の中だけで責任をとろうとする傾向があるようですが、明石代表は自分たちで抱え込まず積極的に相談してほしいと話していました。相談機関はそれぞれの自治体に設けられています。詳しくは県の青少年センターのホームページなどで確認することができます。



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